「なんかいいな」

さて、自分たちの家を作ることになって工務店を探すことに。はじめから大手住宅メーカーには見向きもしなかった。完全に私の偏見ではあるけれど、何となくいいなと思うお店というのは、表通りではなく、小路に入った奥に静かに存在しているものだ。そこはネット社会、しらみつぶしに歩いて探そうなんてことはもちろんせず、スマホで「○○○(地名)工務店」と検索してみると、すぐにズラッと出てきた。実に便利だ。ここはしらみつぶしにひとつひとつ各会社のホームページを隅から隅まで見ていく。そしてひとつだけ「なんかいいな」と思う工務店を見つけ、すぐにメールを送る。その後、家族でモデルルームに足を運び話をさせていただいた。帰りの車の中で、夫婦でとくにあれこれ話し合うこともなく、ここにしようと決まった。家という大きな買い物を、普段、お店や物を選ぶ感覚と同じ「なんかいいな」という直感で決めた。もちろん、家の性能のことや住宅会社のあれこれをある程度勉強してみたり、わが家の佇まいや暮らしに合うかなどの決め手となる基準はあったが、でもきっと、一番大事な感覚だとも思っている。

暮らしが仕事、仕事が暮らし

ひらけた田園風景の中に、小さな自宅兼店舗があります。 暮らしも仕事もこの場所から。 田んぼに畑、薪仕事。 家族で少しずつ暮らしの素地を築きながら、 ひとり小さく営むお店では、珈琲豆を焼き、あんを炊く日々。 街から程よく離れた自然に囲まれたのどかな場所。 ひとり、ぼーっとする。 ふたり、雑談を愉しむ。 肩の力を緩めてのんびりと、珈琲とあんこ菓子でもどうぞ。