新築かリノベーションか

300坪ほどあるその土地には大きな母屋と納屋がある。母屋には私の父が住んでいる。よくある田舎の家だ。はじめは納屋をリノベーションして住もうと考えていた。外から見る分には立派な納屋だが、もともと農機具を収めるための建物なので、人が住むとなると色々と問題があり、大規模な改修が必要だった。自分たちが想像していた以上のお金が必要で、またその大きな家を維持していくにもかなりのお金が必要そうだった。古い家をリノベーションすることに憧れていたけれど、これからの自分たちの暮らしを考えたとき、大き過ぎる家は身の丈に合わなかった。立派な梁もあって壊すにはもったいないともおもったが、夫婦で話し合った結果、納屋を解体して、そこに自分たちの暮らしのサイズに合う小さな家を建てようとなった。そしてせっかくなら、焙煎工房と小さな喫茶スペースを設けたお店も一緒に。小さいとはいえ当然その分お金がかかるのだが、当たり前のようにそのことを受け入れてくれた夫に本当に感謝。

暮らしが仕事、仕事が暮らし

ひらけた田園風景の中に、小さな自宅兼店舗があります。 暮らしも仕事もこの場所から。 田んぼに畑、薪仕事。 家族で少しずつ暮らしの素地を築きながら、 ひとり小さく営むお店では、珈琲豆を焼き、あんを炊く日々。 街から程よく離れた自然に囲まれたのどかな場所。 ひとり、ぼーっとする。 ふたり、雑談を愉しむ。 肩の力を緩めてのんびりと、珈琲とあんこ菓子でもどうぞ。